教室体験記 ~大学生編~

新型コロナウイルスがなかなか落ち着かない昨今ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。気候も良くなり桜もそろそろ咲こうかという時季なのに、なんだか気持ちは晴れませんね。本当に困ったものです…早く何とかしたいですね。

さて、今週は先週の合格体験記とは別に、この春に大学を卒業して就職する教室生の体験記を作品と共にご紹介していきます。トップバッターは、早稲田大学大学院から大手建設機械メーカーに入社予定のA.Mさんです。当教室には1年半通っていただきました。

A.Mさんの体験記

私は趣味として美術教室で絵を習いました。大学院生になりサークルから引退して、久しぶりに好きだった絵を描きたいと思ったのがきっかけです。素人が門を叩くには敷居が高く思えましたが、体験教室でここなら楽しく上手くなれると感じました。事実、道具の種類から使い方まで丁寧に指導をいただき、非常にスムーズに上達出来たと感じています。指導の中で特に印象に残っているのは、「見たままに加えて、作品としての正しさを描く」ということです。モチーフをよく観察すると表現したい情景に加えて雑多な情報(複数の光源や多過ぎる模様や文字など)があります。これらを作品に必要な分量だけに減らし、時には増やす。こういった丁寧な仕事が作者の味になる。これは自身がデッサンをする時にはもちろん、美術館などで作品を観る時に「この作品の仕事は、その意図は」と今まで気付かなかった楽しみ方が出来るようにもなりました。私にとって清野美術教室は、絵の技術の習得に加え、モチーフとの向き合い方や作品を観る新たな視点を学んだ場所です。